2008-01-01から1年間の記事一覧

果物採集

Let me not pray to be sheltered from dangers but to be fearless in facing them.Let me not beg for the stilling of my pain but for the heart to conquer it.Let me not look for allies in life's battlefield but to my own strength.Let me not cr…

奇跡のリンゴ

おとついの夜、夫の部屋から突然笑い声。。おかしくなったのではありません。本を読んであきれるほど面白い時、夫は笑うくせがあるのです。その日買ってきた本は、奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録作者: 石川拓治,NHK「プロフェッシ…

風土

今回の授業は、和辻哲郎の「風土」が宿題でしたが、この授業ではじめて私は読みにくさにぶつかりました。その読みにくさは、文体もあるかと思いますが所々で作者の考えに賛同できない、もしくは作者のもの言いに反発する心理が動くためのようでした。時折、…

嘆異抄

探した時には見つからなかった「嘆異抄」。でも「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を探していたら、見つかりました。親鸞 唯円 嘆異抄 校注・現代語訳 梅原猛 講談社文庫親鸞の死後三十数年、教えをめぐって教団の中に異義がおこり本来のもの…

魔女集会通り26番地

この連休、図書館祭りがありました。古くなって入れ替えする本を無料で1人5冊までもらえるコーナーがあって、息子と2人2日とも出かけて、思い思いにほしい本をもらって帰ってきました。息子は、鉄道ファンの雑誌とか、段ボールクラフトという工作の本、…

高野聖

今週の授業は泉鏡花の「高野聖」。この週末、近所の図書館へ息子と行ったついでに、借りてきました。授業では、この作品が日本的伝統につながる作品なのか、それとも現代的な視点で書かれたものか、を議論するとのこと。答えは「どちらにもとれる」というこ…

授業を受ける意味

風姿花伝をとりあげた、第3回目の内山節先生の授業。予習は前の2回で書きました。私は本当に卑近なところで理解していましたが、授業を受けると一人で読んで勉強していたのでは、もしかしたらずっとたどりつけないかもしれない広い視点を知ることができる…

風姿花伝第三

第三は問答條々下で、問いとそれに対する答という形で書かれています。これは弟子からでた質問に答える形で書いたのでしょうか?ここに書かれてあることは、「読み聞かせ」にも参考になることが多かったです。。読み聞かせでは、まず教室に入ったときに、そ…

風姿花伝第二

風姿花伝第二物学(ものまね)條々、も面白いです。ここには、能に登場する様々な役をどのような心もちで演じるかということが書かれています。それにしても、登場してくるのが、「女、老人、直面(面をつけない)、物狂(ものぐるひ)、法師、修羅、神、鬼…

風姿花伝

秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず風姿花伝 (岩波文庫)作者: 世阿弥,野上豊一郎,西尾実出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1958/10/25メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 39回この商品を含むブログ (77件) を見るはじめてざっと読みました。。こんな風に…

自分の故郷を理解する。。

今週第2回目の内山節先生の授業。先日、普遍的なものへと書きましたが、この授業では逆に、私の幼い頃の記憶の故郷がどのような社会であったのか、外側から理解しなおすという体験をしました。普遍的なものへ、ではなくまったく自分を理解するという個人的…

クローズアップ現代

先日、クローズアップ現代に、小林さん、益川さんが生出演した際は、我が家はテレビがつかないので、見られなかったのですが、また、母の友人がDVDに落としてくれました。おそらく、素粒子や宇宙物理学を志したことのある非常に沢山の人が一度は会った事や見…

普遍的なものへ

龍村仁さんの講演などを聴くと、何だか西洋とか東洋とかの違いはあんまりなくて、もっと深いところでの人類の普遍性があって、私が拘泥していることなど、些細な事のように思えてきます。でも、拘泥している自分もまた、必要なのだという思いもあります。最…

ぐるっとまわって一週間

先の龍村監督は、地球交響曲第7番を今製作中、、その新しい映画に、高野孝子さんという方が登場するらしいのですが、彼女は、北極圏5カ国を犬ぞりと人力だけでまわった冒険家なのだそう。。その方は故郷の新潟県南魚沼で、田んぼもやっているのです。。映…

魂を語ることを、おそるるなかれ

このところ、すべてがつながりながら私の周りで展開して、問題が接近してくる感じがします。今日は、映画「ガイア•シンフォニー 地球交響曲」の監督龍村仁さんの講演を聴きに行ってきました。すると、すぐ前に「問い」で書いたことへのはっきりとした返答と…

問い

聴講している人からの質問。 「動物にも、生きるための我欲があると思うが、これはどう考えればよいのか?」 「私はクリスチャンだが、西洋のキリスト教にも我を捨てるという考えはあるように思うが」どちらも、まともに考えると答えるのは大変だなぁと思っ…

親鸞

秋。お勉強の季節です。内山節先生の授業。火曜日に受けた授業の内容を私なりにまとめてみようと思います。授業の目的は、以下。「現代の日本社会のシステムの基盤には、明治以降流入した近代思想と、日本古来の伝統的思想が底流しており、それが対立したり…

トントンギコギコ

すべてはつながっている。宮崎駿は、どのようにcommunityを創りたいか、ということに考えを持っている人だと思う。それは、「未来少年コナン」で、チートという青年が仲間と畜産をしながら島の反対側の村と交流をして生活をしているのに出会ったコナンが「チ…

崖の上のポニョ

仕事の流儀というNHKの放送「宮崎駿の世界」の回を母の友人が録画したものを送ってきてくれた。宮崎駿は母より2つ年上だ。この7月、私は街の映画館のカップルデーに、息子と2人「崖の上のポニョ」を見に行った。極彩色の映像に、私は黒沢明監督の「夢」の…

森へ

職場の人が結婚のため退職することになり、送別会があった。学童保育というこの職場は、若い人が子どもを産み育てながら続けられるほどの給与が出ない(というか自主運営に近い現状では出せないのがよくわかる)。。月11万いくら(初年度は10万を切るら…

読み聞かせ再開

2学期は、運動会が終わってようやくはじまるという気がします。今日から息子の小学校でも読み聞かせが再開しました。先日、息子と一緒に図書館へ行って20冊ほど借りて来た中から4、5冊を選んでもっていきました。1冊は、どんぐりの歌が楽しいどんぐり…

久石譲in武道館

NHKで放送された「久石譲in武道館」を、母の知り合いが録画して送ってくれた。久石譲が、宮崎駿と組んで作ったアニメーション9作品の曲を大規模なオーケストラと合唱の編成で演奏したコンサートの模様を伝えたもの。私の中で久石譲との出会いは中学生の頃に…

サマーヒル

私は、先の本でイギリスのサマーヒルを知ったのだけれど、以前からこういうものに惹かれるのはどうしてかなと思った。そういえば父が子どもだった私に 「okanagonさんの自主性を尊重する。」 とよく言ってたなぁ。。これはきっと父から来たのだ。だけれど父…

出ていけ!こどもたち

2、3日前図書館をぶらぶらしていて、目に飛び込んできた表紙がこれ。おもむろに手に取って読み始めると、ぐいぐいひきつけられてやめられそうになかったので借りました。出ていけ!子どもたち作者: 松永節出版社/メーカー: 草思社発売日: 2000/07メディア: …

Okanagan

カナダに、Okanaganという場所のあることを検索で知りました。観光案内を見ると美しい土地のようで、名前は先住民がつけたものらしく、okanagonと似ていてちょっと嬉しいなぁ。。と思ったのでした。

Randy Pausch

7月25日に亡くなられたRandy Paush 氏。私は彼のことを全く知りませんでしたが、英語の勉強をはじめた矢先、彼がカーネギー•メロン大学の卒業生へ向けて行ったスピーチと出会いました。私自身への激励として受け止め、心が揺さぶられました。こちらで聴け…

オオカミだって

オオカミだって…! (あかね・新えほんシリーズ)作者: ベッキーブルーム,Becky Bloom,Pascal Biet,中井貴恵出版社/メーカー: あかね書房発売日: 2000/03/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る夏に借りた絵本で面白かったのはコレ。読み聞かせ…

リトル•ミス•サンシャイン

久々に思いっきり笑った映画でした。ある家族の物語。構成。。ちょっと小太りで愛らしい7歳くらいの女の子。養老院から何かトラブルを起こして追い出されてきているおじいちゃん(ヘロインをすったりしてちょい悪)。そのおじいちゃんの息子の一家のパパ(…

ミドル•パッセージ〜生きる意味の再発見〜

私は単純なので読んでいる本にかなり影響されます。「19号室へ」はその意味で私にとって危険な本だったのですが、もう一冊の本を平行して読んでいたために、作品を相対的にとらえることができました。その本とは、ミドル・パッセージ―生きる意味の再発見作…

十九号室へ

短編集の最後の作品「19号室へ」は、以前見た映画「めぐりあう時間たち」を思い出させました。世間的に見れば、白い大きな家に住み、4人の子どもと理解ある夫がいて、家政婦も雇える、何の不足もないいわば人生の成功者といえる女性(スーザン)が、だん…