アドラー他『本を読む本』

ここまで『死者の書』でやってきたのは、実は

『本を読む本』(講談社学術文庫
を参考にした実践のつもりでした。
 
(うまくはできてないけれど)
以下のシントピカル読書まで、なんとか行こうと...
 
(『死者との対話』を主題にして、『死者の書』と『神曲』を対比させようと試みてみました。その主題では、チベットの『死者の書』も組み込めるはずです。また、本を読むという行為そのものも、その作者が存命でなければ、それは死者との対話だと言える。)
 

『本を読む本』では、初級から様々な段階の読書を見渡しつつ

中でも「分析読書」に重点が置かれており、

問いかけながら「発見」をしていく読み方が勧められています。

 

学生時代には誰でも、教師の手ほどきで難解な本に取り組むものである。だが、自分の読みたいものを読むときや、学校を出てから教養を身につけようとすれば、たよるものは教師のいない読書だけである。だからこそ、一生の間ずっと学び続け、「発見」しつづけるには、いかにして書物を最良の師とするか、それを心得ることが大切なのである。この本は、何よりもまず、そのために書かれたものである。(本文より)

 

レベル1:初級読書 ....  言葉の識別→文脈を把握、本を1人で読みきる

                       <6,7歳頃〜10代初め>

レベル2:点検読書 ....  与えられた時間内に内容把握、系統的拾い読み

             ↑自分にとって必要な本かどうかを選別する技術

レベル3:分析読書 ....  問いかけながら徹底的に読む <高校が望ましい>

レベル4:シントピカル読書 .... 一つの主題について何冊もの本を関連づけて読む

              <↑大学が望ましい:実状は大学院で身につく>