2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ミドル•パッセージ〜生きる意味の再発見〜

私は単純なので読んでいる本にかなり影響されます。「19号室へ」はその意味で私にとって危険な本だったのですが、もう一冊の本を平行して読んでいたために、作品を相対的にとらえることができました。その本とは、ミドル・パッセージ―生きる意味の再発見作…

十九号室へ

短編集の最後の作品「19号室へ」は、以前見た映画「めぐりあう時間たち」を思い出させました。世間的に見れば、白い大きな家に住み、4人の子どもと理解ある夫がいて、家政婦も雇える、何の不足もないいわば人生の成功者といえる女性(スーザン)が、だん…

トンネルをくぐって

仕事場近くの図書館で、赤毛のアンを探していて、これを見つけてしまいました。ドリス•レッシングは「5番目の子ども」を読んだことがあったのです。あの何ともいえない、読後感を思い出して、借りずにはいられませんでした。モンゴメリーの世界とはまるで違…

ボイス•トレーニング

読み聞かせの研修で、ボイス•トレーニングに息子と行ってきました。俳優の城谷小夜子さんが今回の講師。最初体をほぐして肩や顎、腰の力をぬくことをやった後、静かに立って、「自分の中を見てください。」と言われました。「自分の中にどこかおかしいところ…

エミリー•ウングワレー展

友人と、エミリー•ウングワレー展を見に行ってきました。エミリーはオーストラリアのアボリジニーの女性です。先住民族として支配されながら、伝統的なアボリジニーの儀式を守り、故郷の大地を深く愛して生きた人です。78歳ではじめて絵筆を持ち、それから…

ギルガメシュ王のたたかい

ギルガメシュ王のたたかい ルミドラ•ゼーマン 松野正子訳 岩波書店図書館で先日借りてきた中で、息子が気に入って何度も読んでほしがった絵本です。ギルガメシュ王は、はじめは冷たく残酷だったのですが、歌姫シャマトが連れてきた森の人エンキドゥと友達に…

おっきょちゃんとかっぱ

おっきょちゃんとかっぱ 長谷川摂子文•降矢奈々絵 福音館書店おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)作者: 長谷川摂子,降矢奈々出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1997/08/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (30件) を…

王さまと九人のきょうだい

王さまと九人のきょうだい 君島久子訳 赤木末吉絵 岩波書店王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))作者: 赤羽末吉,君島久子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1969/11/25メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (14件) …

アンの愛情

赤毛のアン誕生から100年、先日普段行かない図書館に立ち寄ったとき、なつかしい装丁の本に再会しました。たまに別の図書館へ行くのもいいものですね。それは、紫と白の美しいハードカバーです。私の中で、赤毛のアンはまさにその本だといっていいくらい…