ボイス•トレーニング

読み聞かせの研修で、ボイス•トレーニングに息子と行ってきました。俳優の城谷小夜子さんが今回の講師。最初体をほぐして肩や顎、腰の力をぬくことをやった後、静かに立って、「自分の中を見てください。」と言われました。

「自分の中にどこかおかしいところがないか。もしあったならば、それはどこから来たものか考えてください。嫌なことがあった。疲れている。何か悩んでいる。そういうことは体に現れてきます。まず自分で体の悪い部分が見つけられるようになってください。それを悪くなりすぎないうちに、調整できるのはあなたです。調子を悪くしているのは、周りが悪いんじゃないんです。あなた自身のせいなんです。自分のことがわからない人は、他人のこともわかりません。あとでゆっくり皆さんを寝かせてあげます。」と。あれれ?そこに居る人全員に向かっての言葉だったのですが、まるで私の体調を見透かされているようにも感じました。一昨日吐いて今日は調子が私ようやく戻ったばかりだったのです。。不思議。。声を使う人は、全身に気を配らなければいけないということでしょうが、城谷さんには、ヒーラーの要素もあるんじゃないかしら?と思いました。

続いてお腹の前後左右を瞬発的にふくらます発声練習。脇腹がふくらむなんて、とてもできそうにない。。城谷さんに「こうよ!さわってみて!」とお腹に触らせてもらっていると、隣で「ぼく、できるよ!」と息子。すると城谷さんに、「できてる!こっちへ来て!」と真ん中にひっぱっていかれていました。「あんた、いい子産んだね〜。」と。はい。。笑ってしまいました。

そして色々な種類の声の出し方の練習。「鼻にかかった声」「後頭部にひびく声」「胸部が鳴る低い声」「カエルの声」「プリンセスの声」「裏声」。。
「皆自分のことしか頭にありませんが、人の声を聞いてあげてください。真剣に。批判するのではなく。真剣に聞いてあげること。それがその人をうまくし、自分もうまくなるんです!」と。私は1人の人の声が城谷さんが顎をさわってほぐしたりした後に、確かに前へ飛ぶようになっているのを耳にしました。その後、「あいうえおいうえおあ」といった発語の練習。。ほとんど意味のない言葉を、「うれしい」「かなしい」「怒り」といった表現で読む練習。。

このトレーニング通して、自分の固さに気づいていった私でした。まず、肩と腰がやわらかくない。ぐにゃぐにゃできない。それから、感情表現でうれしいと怒りはそれなりにできるような気がするのだけれど、悲しみや泣くような表現がどうしても固い。これは、泣いちゃいけない(結構泣くのは泣くのですが)、と無意識に自分の中で抑制されているためだと気づかされました。腰を動かす運動は、結構気持ちよいということも発見。。今までにない感覚で、頭がすっきりするのです。。これはいいぞ!と思いました。柔らかい自分をつくっていくこと、これも私のテーマになりそうです。