2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

高野聖

今週の授業は泉鏡花の「高野聖」。この週末、近所の図書館へ息子と行ったついでに、借りてきました。授業では、この作品が日本的伝統につながる作品なのか、それとも現代的な視点で書かれたものか、を議論するとのこと。答えは「どちらにもとれる」というこ…

授業を受ける意味

風姿花伝をとりあげた、第3回目の内山節先生の授業。予習は前の2回で書きました。私は本当に卑近なところで理解していましたが、授業を受けると一人で読んで勉強していたのでは、もしかしたらずっとたどりつけないかもしれない広い視点を知ることができる…

風姿花伝第三

第三は問答條々下で、問いとそれに対する答という形で書かれています。これは弟子からでた質問に答える形で書いたのでしょうか?ここに書かれてあることは、「読み聞かせ」にも参考になることが多かったです。。読み聞かせでは、まず教室に入ったときに、そ…

風姿花伝第二

風姿花伝第二物学(ものまね)條々、も面白いです。ここには、能に登場する様々な役をどのような心もちで演じるかということが書かれています。それにしても、登場してくるのが、「女、老人、直面(面をつけない)、物狂(ものぐるひ)、法師、修羅、神、鬼…

風姿花伝

秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず風姿花伝 (岩波文庫)作者: 世阿弥,野上豊一郎,西尾実出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1958/10/25メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 39回この商品を含むブログ (77件) を見るはじめてざっと読みました。。こんな風に…

自分の故郷を理解する。。

今週第2回目の内山節先生の授業。先日、普遍的なものへと書きましたが、この授業では逆に、私の幼い頃の記憶の故郷がどのような社会であったのか、外側から理解しなおすという体験をしました。普遍的なものへ、ではなくまったく自分を理解するという個人的…

クローズアップ現代

先日、クローズアップ現代に、小林さん、益川さんが生出演した際は、我が家はテレビがつかないので、見られなかったのですが、また、母の友人がDVDに落としてくれました。おそらく、素粒子や宇宙物理学を志したことのある非常に沢山の人が一度は会った事や見…

普遍的なものへ

龍村仁さんの講演などを聴くと、何だか西洋とか東洋とかの違いはあんまりなくて、もっと深いところでの人類の普遍性があって、私が拘泥していることなど、些細な事のように思えてきます。でも、拘泥している自分もまた、必要なのだという思いもあります。最…

ぐるっとまわって一週間

先の龍村監督は、地球交響曲第7番を今製作中、、その新しい映画に、高野孝子さんという方が登場するらしいのですが、彼女は、北極圏5カ国を犬ぞりと人力だけでまわった冒険家なのだそう。。その方は故郷の新潟県南魚沼で、田んぼもやっているのです。。映…

魂を語ることを、おそるるなかれ

このところ、すべてがつながりながら私の周りで展開して、問題が接近してくる感じがします。今日は、映画「ガイア•シンフォニー 地球交響曲」の監督龍村仁さんの講演を聴きに行ってきました。すると、すぐ前に「問い」で書いたことへのはっきりとした返答と…

問い

聴講している人からの質問。 「動物にも、生きるための我欲があると思うが、これはどう考えればよいのか?」 「私はクリスチャンだが、西洋のキリスト教にも我を捨てるという考えはあるように思うが」どちらも、まともに考えると答えるのは大変だなぁと思っ…

親鸞

秋。お勉強の季節です。内山節先生の授業。火曜日に受けた授業の内容を私なりにまとめてみようと思います。授業の目的は、以下。「現代の日本社会のシステムの基盤には、明治以降流入した近代思想と、日本古来の伝統的思想が底流しており、それが対立したり…

トントンギコギコ

すべてはつながっている。宮崎駿は、どのようにcommunityを創りたいか、ということに考えを持っている人だと思う。それは、「未来少年コナン」で、チートという青年が仲間と畜産をしながら島の反対側の村と交流をして生活をしているのに出会ったコナンが「チ…

崖の上のポニョ

仕事の流儀というNHKの放送「宮崎駿の世界」の回を母の友人が録画したものを送ってきてくれた。宮崎駿は母より2つ年上だ。この7月、私は街の映画館のカップルデーに、息子と2人「崖の上のポニョ」を見に行った。極彩色の映像に、私は黒沢明監督の「夢」の…