映画

カラオケ行こ!

先日、友人と会った際、彼女が読んでいる心理学関連の雑誌に映画『カラオケ行こ!』がお勧めされていたと教えてくれたので、見たいなと思っていました。 Netflixに上がったので早速見てみたら、、すごく良かった。 これは、男同士の純愛?? (夏目漱石「こ…

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』と宮崎駿『君たちはどう生きるか』を繋ぐもの

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』は、引越しをした2015年、息子が中学2年生だった時に読んだ。9年前になる。 www.iwanami.co.jp このところ宮崎駿『君たちはどう生きるか』の、折口信夫『死者の書』や『古事記』との関連を考えてみたりもしたので、ふと…

折口信夫『死者の書』と宮崎駿『君たちはどう生きるか』

『死者との対話』というテーマは、宮崎駿『君たちはどう生きるか』もそうだ。 去年7月に観た際には、伝統的な「行きて帰りし物語」のストーリー展開にのっとった作品だと感じた。今、折口信夫『死者の書』やダンテ『神曲』と、同じ構造も持っていると、あら…

土を喰う日々ー6月の章ー

梅干しは、何と手間暇かけた食べ物なのだろう。 「梅干し」と聞いただけで唾が溜まるのは、私にも味覚の記憶が根付いているから。 水上勉著 エッセイ『土を喰らう日々』も梅雨に入る。 手作り梅には、手をつくすだけの自分の歴史が、そこにまぶれついている…

土を喰う日々ー5月の章ー

湯気の出るタケノコの大皿がトンと置かれる。 唾がジワッと湧いてくるシーンの一つだ。 勉はマチコに「はい」、と大きな輪切りをたっぷり小皿にとり分ける。 待ちきれないように、ハフハフかぶりつくマチコの喰いっぷりもいい。 感動した。日本ではまだまだ…

土を喰う日々ー4月の章ー

四月の章は、映画に出てくるところが沢山あった。 (1回観ただけなので、確かではない) 四月の章 *土の声がする祭典 あけびのつる、たらの芽、わらび、こごめ、水芹、よもぎ、アカシアの花、みょうがだけ、里芋のくき、山うど、あけびのつる 収穫したもの…

土を喰う日々ー3月の章ー

ひき続き、エッセイ『土を喰う日々』から心に留まった箇所を。 この三月の章は、映画にあまりなかった気がするけれど、背後を知るのに大切なことが書いてあった。 三月の章 畑はまだ凍っている。何もない時期。 客は千様だ。しかし、だいたいの事情はおしは…

土を喰う日々ー1月の章、2月の章ー

映画『土を喰らう十二カ月』を見てから、原作のエッセイ(水上勉著「土を喰う日々」)を手にとった。パラパラ見ると、水上さんが料理をしている写真もある。挿絵は水上さんが描かれたそうだ。「1月の章」から始まり「12月の章」まで。新年に読むのによい。 …

土を喰らう十二カ月

寝正月を決め込んでいる息子に 「ジュリーが出てる映画行こ」 と声をかけ、半ば騙すようにして『土を喰らう十二カ月』を観に行った。息子は中学の頃、youtubeで往年のジュリーを知って「ジュリーかっこええな〜!」と言っていた。 映画の原作者である水上勉…

お正月映画?

我が家は、週末映画を見たりすることがよくあります。個人的に今年見て面白かった映画を書きとめておこう。。俳優さんそれぞれの芸を堪能し楽しめたのは。。三谷幸喜監督の。。『ステキな金縛り』 この映画に出てくる、古い映画。。これも見たくなります。。…

かぐや姫の物語

一人で映画「かぐや姫の物語」を見てきた。奧にしまいこんでいたものを強く揺さぶられたのか、その夜映像が蘇ってきてカタカタと泣いた。おまけにすっかり体調を崩して風邪までひいた。この作品は「風立ちぬ」と見事に対をなしている。 男女という互いに遠く…

Brother Sun Sister Moon

1972年(私が生まれた年)に封切られたこの映画を、前々から気になっていたのだけれど、ようやく見ました。アッシジの聖フランチェスコの物語。高山寺の明恵上人と同時代の人で似ていると言われるのは確かに。。小鳥と話し、あるべきようは。。を問い直して…

だいじょうぶ3組

前の小学校で一緒に読み聞かせで活動をしていたお母さんたちから、3学期この本の4章を5年生に5回に分けて全クラスで読み聞かせをするというメールをいただきました。何か1つのものを一緒に読んだ記憶を共有したいという思いがあると聞いたので、遠く離…

ピナ•バウシュ

今気になっている映画を書き留めておきます。「ベルリン天使の詩」などで知られるヴィム•ヴェンダースが、2009年にこの世を去った天才舞踏家ピナ•バウシュに捧げた映画。。 これも見たくなりました。彼女の顔、私は一目見て好きになりました。特に少年少…

幸せの経済学

「幸せの経済学」ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ監督メッセージ - YouTube 地域性の崩壊。。夫の母方の実家は酒の小売り店をやっていたから、酒販売の自由化で大規模店舗も酒が扱えるようになって、どんどん小さな酒屋がつぶれ経営が苦しくなっていくのを見てき…

ミツバチの羽音と地球の回転

「電力の自由化」こんな解法もあるのか〜!これいいなぁ。そうすれば経済の自然の流れで原発はコスト、リスクかかりすぎで撤退廃炉ということになるんじゃない?ただ国の政策としての後押しが必要だけれど。 映画を見てきました。 感想は、日記に書きました…

アンダー•コントロール

9/19の明治公園にて「アンダー•コントロール」という映画の案内のチラシをもらいました。渋谷イメージフォーラムで11月より上映。 イメージフォーラム・ダゲレオ出版 - シアター・イメージフォーラム 原発を廃止するドイツの今を、圧倒的な映像美でと…

ふたりのイーダ

小学生の頃だったろうか。ぷつぷつと今過去に見た映画がよみがえってくる。母に連れられて市民会館へ見に行った映画「ふたりのイーダ」。ごつごつした顔の椅子がしゃべる。ぱたぱた足をばたつかせて座る小さな女の子のふっくらした白い足。黒々と藻の流れる…

風が吹くとき

高校生の頃、友人と2人でこの映画を見に行ったのをふと思い出した。核の爆風からは幸いにも生き延びた田舎の夫婦が主人公。けれども放射能に汚染されたものを食べたりして過ごすうちに身体を蝕まれてゆく2人。見えざる敵に彼らは気づいていない。ごくあり…

僕が居ない場所

久々に子供向けでない、映画を観た。ポーランドのドロタ・ゲンジェルザウスカという監督の作品。ネグレクト、育児放棄。。息子を田舎のおばあちゃん家へ送り出した後で選ぶにしては、タイムリーすぎて、箱ティッシュがなくなる位、泣いてしまった。母親が他…

ぐるっとまわって一週間

先の龍村監督は、地球交響曲第7番を今製作中、、その新しい映画に、高野孝子さんという方が登場するらしいのですが、彼女は、北極圏5カ国を犬ぞりと人力だけでまわった冒険家なのだそう。。その方は故郷の新潟県南魚沼で、田んぼもやっているのです。。映…

魂を語ることを、おそるるなかれ

このところ、すべてがつながりながら私の周りで展開して、問題が接近してくる感じがします。今日は、映画「ガイア•シンフォニー 地球交響曲」の監督龍村仁さんの講演を聴きに行ってきました。すると、すぐ前に「問い」で書いたことへのはっきりとした返答と…

トントンギコギコ

すべてはつながっている。宮崎駿は、どのようにcommunityを創りたいか、ということに考えを持っている人だと思う。それは、「未来少年コナン」で、チートという青年が仲間と畜産をしながら島の反対側の村と交流をして生活をしているのに出会ったコナンが「チ…

崖の上のポニョ

仕事の流儀というNHKの放送「宮崎駿の世界」の回を母の友人が録画したものを送ってきてくれた。宮崎駿は母より2つ年上だ。この7月、私は街の映画館のカップルデーに、息子と2人「崖の上のポニョ」を見に行った。極彩色の映像に、私は黒沢明監督の「夢」の…

久石譲in武道館

NHKで放送された「久石譲in武道館」を、母の知り合いが録画して送ってくれた。久石譲が、宮崎駿と組んで作ったアニメーション9作品の曲を大規模なオーケストラと合唱の編成で演奏したコンサートの模様を伝えたもの。私の中で久石譲との出会いは中学生の頃に…

リトル•ミス•サンシャイン

久々に思いっきり笑った映画でした。ある家族の物語。構成。。ちょっと小太りで愛らしい7歳くらいの女の子。養老院から何かトラブルを起こして追い出されてきているおじいちゃん(ヘロインをすったりしてちょい悪)。そのおじいちゃんの息子の一家のパパ(…

人生は美しい

先に書いた2つは、私の手にあまるもので、正直うんうんと唸りつつ書きました。もう一度読み直すか、というところまでいきかけたり、自分の背丈にぴったりとする言葉がみつからず、エンドレスの書き直しの様相。でもこれはまず避けて通れない。今の時点で精…