児童書

次郎物語

少年がどのように自己を形成していくのか。。今の時代に置き去りにされていること、を考えずにはいられなかった。 読みながらふと、カラマーゾフの兄弟のアリョーシャと少年達の姿が私の中に浮かんだ。彼らのその後を、この日本の物語の中に読み取ることがで…

コンチキ号漂流記

これも私が小学校5、6年の頃ワクワクして読んだ本。トール•ハイエルダールさんの、トールという名は北欧神話に出て来るハンマーを持った怪力のトール(ソーとも読むらしい)だとはじめて気づきました。コンチキ号漂流記 (少年少女世界の大探検 1)作者: ト…

神々のとどろき

神々のとどろき―北欧神話 (1976年) (岩波の愛蔵版)作者: ドロシー・ハスフォード,ビクター・アンブラス,山室静出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/12/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る私が小学生の頃に読んだ北欧神話。。息子にもすすめま…

11月の本棚

新しい環境でのペースをつかみかねて定まりませんが、しばらく息子が読むように図書館で借りた本をのせていこうかな。。10歳の息子は漫画派で自分から本を手にとるということはなかなかないのですが、借りて目につくところに置いておけば読むかな〜?と。。…

海底二万里

10歳の息子と一緒に、今眠る前の一冊として読んでいるのは。。海底二万里〈上〉 (岩波文庫)作者: ジュールヴェルヌ,朝比奈美知子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/08/17メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (12件) を見るこれは私自身…

最終ターム

ここで読み聞かせ活動をするもこの1学期で最後ということになりました。引っ越した新しい場所で続けられるかどうかはわかりませんが。。金環日蝕の観測を校庭で行った朝の息子のクラスでの読み聞かせ。3冊。。 毛利衛さんは、高校時代に皆既日食を見た経験…

藤本朝巳先生2

藤本先生のお話の追加。(私の記憶なので、正確ではありません)「翻訳家は自分の翻訳の秘密をなかなか他人には話しません。商売道具ですから。けれども、原文とその方の翻訳をつきあわせてみると、秘密がわかってきます。児童文学の訳で一番間違いのないの…

能 

能・狂言 (21世紀版・少年少女古典文学館 第15巻)作者: 谷川俊太郎,別役実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/15メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る今週、図書館で借りたこの本は、能、狂言のストーリーがわかりやすい現代語で…

ベロ出しチョンマ

そろそろ落語三昧も終りにして、次に何を読もうかと探すと、このごろ絵本を探すのをさぼっていたせいでなかなか出会えません。先生達から地元の昔話をというリクエストもあったので、いくつか見ていた中で斎藤隆介さんのベロ出しチョンマ (新・名作の愛蔵版)…

はるかな国の兄弟

はるかな国の兄弟 (リンドグレーン作品集 (18))作者: リンドグレーン,イロン・ヴィークランド ,大塚勇三出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/07/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る昨日たまたま立ち寄った近隣センターで見つけて読みま…

子はかすがい

先日息子の学校に、山遊亭金太郎さんが来て話してくれたそうで、ただ今4年生には落語ブームが続いています。 「らくご長屋9」文•岡本和明 ポプラ社 より、「子はかすがい」という落語を。このところ、爆笑系の話できたので、ちょっとほろりとする人情話も…

ひかりの素足

宮沢賢治の中で、仏教的あの世を描いた作品といえば「ひかりの素足」を思い浮かべます。ひかりの素足とはお釈迦様の足のこと。18歳の頃に「漢和対照妙法蓮華経」を読んで衝撃を受けた賢治は、こんな圧倒的映像を見たのでしょうか。チベット仏教にも瞑想中様…

点子ちゃんとアントン

ミヒャエル•エンデは「モモ」「はてしない物語」などで小学生の頃に親しんだ作家でしたが、エンデの前の世代(第一次世界大戦〜第二次世界大戦をまたぐ)のドイツの有名なエーリッヒ•ケストナー(1899-1974)はまだ読んだ事がありませんでした。点子ちゃんは、…

らくご長屋

らくご長屋〈5〉あわてんぼ長屋は早とちり作者: 岡本和明,尼子騒兵衛出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2005/03/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るこの中の「堀の内」というのを、国語で落語にふれている4年生の何クラス…

ふたりのイーダ

小学生の頃だったろうか。ぷつぷつと今過去に見た映画がよみがえってくる。母に連れられて市民会館へ見に行った映画「ふたりのイーダ」。ごつごつした顔の椅子がしゃべる。ぱたぱた足をばたつかせて座る小さな女の子のふっくらした白い足。黒々と藻の流れる…

聖書名画ものがたり

図書館で見つけた本。12月に9歳になる息子に読んでみよう。西欧の美術に描かれている絵画のほとんどは聖書から題材をとったもの。。有名な美術絵画にどんなものがたりがかくれているのか。旧約、新約聖書をたどりながら、子どもにもわかりやすくけれど著者…

クリスマスプレゼント

息子の従兄弟はなぜか、みーんな女の子。クリスマスプレゼントは本(当人たちが喜んでいるかどうかは別として)ともう決めちゃってる。今年はわが街にこの秋できた児童書専門店へよって。。<9歳のみほちゃんへ>月の上のガラスの町 (シリーズ本のチカラ)作…

「フラフラ」のすすめ

息子のためにと買った第二弾。写真の小学3年生の益川先生、とにかくかわぃぃ。こんな子いるいるという感じです。 小学校に入学した当初から、ぼくはまったく集中力の欠けた生徒でした。先生の授業が耳に入らず、何を言われても頭の中では別のことを考えてい…

ひとり

児童書コーナーで「15歳の寺子屋」というシリーズ本を発見。もう少し未来の息子にと思って購入。先に読んでしまった。よかった。こういうこと、言ってくれる大人がいるっていいな。 才能があるとかないとか、そんなものは認めない。 そんなのは嘘だ。 本当…

マヤの一生

マヤの一生 (子ども図書館)作者: 椋鳩十,吉井忠出版社/メーカー: 大日本図書発売日: 1970/10/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (15件) を見るここに描かれた動物たちと人の情感は、もう失われてしまったなぁ。という気がしま…

7月の本棚

夫がある日、買ってきた一冊。毎日昼、食堂でかかっているNHKの連続ドラマに触発されてのことらしい。水木しげるの奥さん、とても苦労されてるのに、どこか飄々として味がある。ゲゲゲの女房作者: 武良布枝出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2008/03/07…

由宇の154日間

今日はたまたま予約した本を借りに行った図書館で、由宇の154日間作者: たからしげる出版社/メーカー: 朔北社発売日: 2009/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るを借りた。現代日本版「死者の書」の試みかも?と思った。。宮沢賢治の「ひか…

おじいさんのランプ

先日、図書館で「おじいさんのランプ」を借りてきました。私の子供お頃、本棚の一番上にこの本があったのを思い出したのです。目にしたとき、背表紙の文字の形にまずなつかしさをおぼえました。新美南吉の童話集でした。そこに集められた物語を、毎晩息子に…

親愛なるマリー・キュリー

マリー・キュリー―科学の流れを変えた女性 (ビジュアル版伝記シリーズ)作者: フィリップスティール,Philip Steele,赤尾秀子出版社/メーカー: BL出版発売日: 2008/12/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る図書館の紹介コーナー…

魔女集会通り26番地

この連休、図書館祭りがありました。古くなって入れ替えする本を無料で1人5冊までもらえるコーナーがあって、息子と2人2日とも出かけて、思い思いにほしい本をもらって帰ってきました。息子は、鉄道ファンの雑誌とか、段ボールクラフトという工作の本、…

ブンナよ、木からおりてこい

水上勉著 「ブンナよ、木からおりてこい」昨年この作品を、寝る前に息子に10日ほどかけて読みました。ブンナというとのさまがえるの男の子が主人公です。ブンナは木登りが得意でした。池の側に一本の大木があり、かえる仲間の誰もあがれない所まで登ってい…