ぐるっとまわって一週間

先の龍村監督は、地球交響曲第7番を今製作中、、その新しい映画に、高野孝子さんという方が登場するらしいのですが、彼女は、北極圏5カ国を犬ぞりと人力だけでまわった冒険家なのだそう。。その方は故郷の新潟県南魚沼で、田んぼもやっているのです。。映画では、その稲刈りの美しいシーンも撮ったそうです。。

さて、この第7番のメッセージは、監督によると、いさぎよく、すこやかに、生き続ける、だそうです。昔の暮らしは、体ごと生活にふれるなかで、生かされているということを感じていた。不便な昔に帰れというのではない。便利がよいと思うのも人間。。不便な昔がよかったわけではない。。だけれども、都市に生活している人には特に、体ごとふれていくという体験がないことへの危機感を逆に感じている。。だから、週末田舎で農業をする人なんかがでてくる。昔のことから学ぶことは本当に多いのじゃないか。。そういう話もありました。。

今度の火曜の授業の宿題は、「忘れられた日本人」宮本常一著を読むこと。。これは昭和初期に、古い日本の村の社会がどのような共同体であったか、人々の心はどのようであったかを、主に西日本の村々を訪ね歩いて多くの人に話を聞く中で、明らかにしようというもの。。なんだかぴったりくるではありませんか。。こういう話を母にしたら、家にある山本七平の本を送ってくれました。「日本的革命の哲学」「勤勉の哲学」「常識の研究」これらの本はお父さんの本だから、大事にするようにと言われました。よし、父もこういう事に興味があったんだな。。でも私は父と違う道で行こう。さてもさても、ぐるっとまわってもとにもどる感じのする一週間。。