シンドバッドの最後の航海

シンドバッドのさいごの航海 (大型絵本)

シンドバッドのさいごの航海 (大型絵本)

ちょうど、義母が家に来ていたので、義母と一緒に学校へ行き、息子のクラスで。。おばあちゃん効果か、いつもよりも更に神妙に聞いてくれた気が。。ゼーマンさんは、こんな風なことを言っています。

この物語を語りなおすにあたって、私がやろうとしたのが、背景になっている文化や歴史の本当の姿が感じられるように描く、ということでした。それと同時に、主人公が冒険にいどむ精神をとらえ、この物語の偉大な哲学を伝えることにも、注意をはらいました。その哲学は、この物語の結末において、船乗りシンドバッドが荷かつぎシンドバッドにむかって、自分の富は努力や恐怖や苦しみなしには手に入らなかったのだ、と話すときに明らかになります。しかし、それといっしょに見えてくるのは、船乗りシンドバッドが、苦しい冒険の数々から深い智慧を手に入れ、ついにはその智慧によって、愛こそが最大の富であると悟ったということです。

終わりに女の子が、「シンドバッドがファティマを助けられてよかったと思いました。」と言ってくれたのですが、やはり、その部分が一番心惹かれるようです。