ストーリー テリング

語りの研修に行ってきました。「このろうそくに火がともったら、おはなしがはじまります。」一本のろうそくに灯をともす。それだけの行為で、すっとお話の世界へ心がむかう、その導入はすばらしいなぁと思いました。語りについての色々な印象的な言葉たち。。こんな世界がひろがっていたのかと驚く。

実際に語りを聞いて。。女性の手で継承されてきた、書物に残らない形としてではない、知恵のありかがそこにある気がしました。

「自分が好きで、今、この子にこの話を語りたいと願って語られる話は、その話をつくった人の心はもちろんのこと、語る人の心をも子どもに伝えます。子供は生命のこもったことばを通して、お話の中の出来事を体験し、その体験をたのしむことによって人間の心をうけとり、自分自身の心をそこからつくりあげていきます。」
ストーリーテラーへの道 ルース・ソヤー

「お話を選ぶにあたっては、冒険をおそれないようにしましょう。語りやすい、間違いのない話ばかりでなく、子供の想像を広げる、ふしぎに満ちた美しい話を選びましょう。」
アイリーン・コウウェル

<語り手に望ましい資質>
つらいときにも人生のこっけいな面を見る事ができる能力、自分自身の気取りを笑うことのできる謙虚さ、子供が好むどたばた調のおかしさをいっしょになって楽しめる柔軟さ、そのどれもが大いに役立ちます。