げんこのキモチ 磯みゆき ポプラ社
- 作者: 礒みゆき
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/06/14
- メディア: 単行本
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今日はこの絵本を選びました。読み始め、「のどがかわいた。水のんできていい?」という子がいて、仕方ないなぁ「いいよ」と言ったらこれは失敗失敗!クラスの大半が水を飲みに廊下へ出て行ってしまうという事態に。皆が落ち着いてから、「今度からは、お話がはじまる前にトイレや水のみはすませること、約束してね。」と話ました。これをきちん話してわかってもらわないとどんどんエスカレートするかもしれません。学級崩壊は、1人の授業中に立ち歩く子ども(昔からクラスに1人くらいはいる)に多くの子がついていってしまう事、行動の抑制がきかない子どもが増えていることに問題があると言われていますが。。まぁこどもって本来楽しそうなことにすぐついてっちゃうのですよね。
とはいえ、皆お話を聞きたくないということではなくて、「げんこのキモチ」がはじまると、しーんと集中して聞いてくれました。とっても長い、15分を越えてしまうようなお話だったのですが。。
人をついげんこでたたいてしまって、お母さんに怒られてばかりのたかしが、出会った野良犬デン。デンとたかしは最初から心通じ合ものがあります。デンは過去にいじめられた経験から、人をかむくせがありました。それをたかしはなおそうと、ドックトレーナーの人に教わって懸命に努力します。人をかめばデンは保健所へ連れていかれてしまう。。そうしているうちに、たかし自身もかわっていく。。物語は最後、台風の日にはなれてしまったデンにかまれたとタバコ屋のおばさんが来て、ドラマチックに展開するのですが。。
私も子どもの頃、ブルとトビーという野良犬を家で飼っていました。。特にブルはいつの間にかいつくようになって、ある日、農家の人がブルをつかまえて保健所へ連れていってしまったのを、母にたのんで連れ戻してきてもらったのです。そんな記憶と重なりました。
この絵本のあとがきに、作者がいぬと共にいきていくことのよろこびについて沢山の人といっしょに研究したこと、編集者と千ページにもわたる資料を読んで、すていぬが再生していく様子にないたりわらったりしたことが書かれていて、絵本を作っていく過程を垣間みた気がしました。一つの作品の中にこめられた思いが、物語へぐっと惹き込む力となる。。そんなことを感じました。
もう一冊
- 作者: 五味太郎
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1987/05/01
- メディア: 大型本
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とてもとてもウケました。もう一回のアンコールにこたえていたら、先生がやってきました。