11月の本棚

新しい環境でのペースをつかみかねて定まりませんが、しばらく息子が読むように図書館で借りた本をのせていこうかな。。10歳の息子は漫画派で自分から本を手にとるということはなかなかないのですが、借りて目につくところに置いておけば読むかな〜?と。。

竜の本 (世界の民話館)

竜の本 (世界の民話館)

  • 作者: ルースマニング=サンダーズ,Ruth Manning‐Sanders,西本鶏介
  • 出版社/メーカー: ブッキング
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: 単行本
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この世界の民話シリーズは、この夏はじめて借りてみた
世界の民話館悪魔の本

世界の民話館悪魔の本

がきっかけ。寝る前に読んでいたら、途中から私のペースが待ちきれなかったようで自分で読むように(作戦α成功)。悪魔というテーマで集められた1話1話はそれほど長くありません。「昔話の力」すごし、息子のツボにはまりました。「かあちゃん、この話面白いよ!」と言いながら「竜の本」は自分で読んでいました。。
やまねこの島 (黒ねこサンゴロウ 3)

やまねこの島 (黒ねこサンゴロウ 3)

さんごろうシリーズ、私がよく拝見していたブログで息子さん(中学生)がよく借りてきたという話を読んでいたので手にとってみました。船乗りさんごろうの、どこにも属さない自由さやミステリアスなかっこよさが男の子にはぐっとくるのでしょうか。何日かかけて夜読んだら最後の章は、「きょうはおいらが読むよ」と読みました。(私は不覚にもそれを聞きながら爆睡してしまったのですが。。)
雨やどりはすべり台の下で (偕成社文庫)

雨やどりはすべり台の下で (偕成社文庫)

夏休みの終わり、同じアパートに住む子ども達10人が、公園でキックベースをして遊んでいると突然の雨降りにあいます。かけこんだ大きな台形の滑り台の下のまるい空間(表紙の絵)。。雨の直前ふいに目の前に現れたアパート201号室雨森さんはもしかしたら魔法使いかもしれない。。と雨のやむのを待ちながら、こどもたちはそれぞれ雨森さんの絡む、夢か現かわからない自分の物語を語ります。。トップバッターの男の子は、何年か前に引っ越してきたばかりの頃、1人ぼっちのベランダで「まえのところのほうがよかったな。。」とつぶやいたことに「ここもそうわるくないよ。」と突然返事がかえってきてその夜公園で不思議なことに遭遇します。無口で人付き合いのない雨森さんに、見守られてさりげなく背中をおしてもらっていたことを段々子どもたち(読者も)はわかってきます。雨森さんが遠くへ引っ越してしまうことを知って今度はこどもたちが企画した不思議なこととは。。

今のこども達は、背景に描かれた日常をとても身近に感じるんじゃないでしょうか。それは岡田さんが小学校の図工の先生として子ども達と日々過ごしてこられたからと思えます。読み手のこどもの日常とファンタジーがつながっていると感じられること、(勉強机の引き出しのタイムマシンみたいに。。)これはすごく魅力でしょう。この本も最後の章は息子が読みました。そのバックで「ほたるの光」を歌ってみると、その場にいるような気持ちになって私一人で先に読んだ時よりもずっと心動かされました。。