手話初 実践

宮崎駿botから流れてきたツィート

子どもにむかって絶望を説くな。

を自分につぶやいて読み聞かせへ向かった朝でした。大人というものの定義は様々あると思いますが、私はまさにこれと思ったのでした。たとえどんなに自分自身は絶望的な淵にいたとしても、子どもにはユーモアと生きることの素晴らしさを伝える、そういう姿でありたいな。(映画「Life Is Beautiful 」のお父さんみたいに。)絵本は勿論、それを根っこにしてつくられている。

今日の1年生では、まず「おはようございます。」の手話から入ってみました。「右手でぐーをつくってみて。これ枕だよ。これをほっぺからはずして、起きる動作。両手人差し指で向かいあって、ごあいさつの形をつくる。」と説明するとすんなりと手がうごいちゃうのが1年生。スポンジみたい。「学童にもね、手話でないとお話ができないお友達がいるんだよ!」とある男の子が嬉しそうに教えてくれました。「そう、私も知ってるよ!Kくんだよね。」Kくんは息子の1年下、息子はもう4年で通ってませんが、学童仲間です。

それからこんな詩を読みました。

あくしゅ   武鹿悦子

あくしゅは
てと ての でんわ
ことばが つたわる
こころが つながる

あくしゅは
てと ての でんわ
きれたあとまで
あたたかい

「友達」という手話は、握手の形を胸のところでぐるっとまわします。それをやって見せてから、先日2年生でも読んだいわさきちひろの紙芝居「雪の女王」に入っていきました。ゲルダのカイへの真心も、艱難を経て雪の女王の氷(絶望)を溶かしてしまいます。終わりは、「ありがとう」の手話でしめくくりました。これから手話を1つでも2つでも、聴こえるこども達の近くにそっと置いていきましょう。