はっぴぃさん

はじめはブログを通じて知りあい、偶然に同じ小学校で読み聞かせをしていたお母さんが、おとつい亡くなられた。
「母」D論」というキーワードが検索にひっかかったのがそもそものきっかけ。読んでだけいるつもりだったが、次第に話題は病のことになっていき、つい、コメントをしてしまった。そんなコメントに暖かくお返事をいただいたいてやりとりがはじまった。乳癌と長く長く闘われてきた。壮絶な体験を、的確にさらっと書かれる強く明るい方だった。つい先日も更新があったので、大丈夫だと安心してしまった。読み聞かせがはじまったら報告しようと思っていた、矢先の突然の訃報。。わたしは、どうして旅立ちをこういつも油断してしまうのだろう。。

彼女とのやりとりの中で教えていただいたのが「はっぴぃさん」だった。もしも読み聞かせに復帰されるなら、肺への負担も考慮して、このはっぴぃさんの役を分けて読んでもいいかも。。と夢想していた。呑気に実現を信じていた。

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから

ちょうど4年生というのは、10歳になる学年である。4年生の皆へ向けた、日野原さんの詩を、日野原さんのかわりに読む。日野原さんは、ちょうど4年生になったばかりの頃に、急性腎炎にかかってずっと寝ていた。詩には、その後、お母さんの腎臓病が悪くなり、お母さんが生きてさえいてくれればとお祈りしたこと、そのずっと後におばあちゃんがなくなったこと、が書かれている。1学期、あと4回息子のクラスには入るので、この本から少しずつ、命、家族、人間の話をいただいて読んでいこうと思っている。
はっぴぃさん

はっぴぃさん

こどもたちは、このストーリーを楽しみ、ちゃんと受け取ってくれた。一人の女の子が、最後に「ふたりとも、はっぴぃをもらってかえって、よかったと思います。」と感想を言ってくれた。ハートの折り紙をくれた。