1月の読み聞かせ

もうすぐおしょうがつ 西村茂雄さく 福音館書店
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=12262

1月最初は、お正月がすんでしまっていたけれども、お正月を思い出しながら聞いてね〜。。とこの絵本をチョイスしてみました。雑談も入れると15分1冊。。なつかしい、昔ながらのお正月風景とともに、関西のおじいちゃんおばあちゃんの所へ帰った兄妹のやりとりがとてもかわいく、妹の発言に、子ども達から笑いがあがっていました。14日。

カムイチカプ―神々の物語

カムイチカプ―神々の物語

ふくろうの住む里山での新年最初の読み聞かせに選びました。住む土地の自然を愛し、そこに生きる生き物すべてに神様を感じたアイヌの人々の心。。お話は、子ども達にうまく届いたかどうか。。この里山を愛し、手入れに力を尽くされている方々へ捧げるつもりで、私の中にも、この土地への愛情と敬いが育ちますようにと願いながら読みました。でも厳しいことを言えば、私の中に本当の意味でこの物語がぴったりきていたかどうか、自分に問うと、否でした。自分にすっかり入っていないものを伝え、それは子どもたちの心の中へも入らなかったでしょう。。でも後で、その場に居た方に、本当にわかって読まなければいけないか、というとそうではなく、その時点での自分の理解でいいんですよ。。となぐさめていただきました。17日。

どうする どうする あなのなか(日本傑作絵本シリーズ)

どうする どうする あなのなか(日本傑作絵本シリーズ)

ゆきがやんだあとで… (世界傑作絵本シリーズ)

ゆきがやんだあとで… (世界傑作絵本シリーズ)

1月2回目、2年生。ちょっとお話の前に昨日15年目だった、阪神大震災のお話もしました。私は神戸ではなく奈良での体験。遠くからの地鳴り、地面がまるで水になったかのような、家の揺れ方だったことを。。それから一転して内容の違う絵本に入ったのですが、「ゆずちゃん」を読むべきだったかなぁ。。
「どうするどうする」は、一緒に穴におっこちた山猫夫婦とねずみの兄妹が、どうやって穴から出るか考えているうちに、すっかり食べる食べられる関係だということを忘れちゃってるおかしさのあるお話。くすっと笑ってくれたようでした。これは10分用。もう一冊「ゆきがやんだあとで」は、雪がやんだあとの夜明け前から朝の野原の動物達の情景からはじまり、子ども達が乗ったソリを追いかけたウサギとカササギが、学校へ着くというお話。月曜の寒い朝には合っているかなぁと思いました。これは5分用でした。18日。

火くいばあ (おはなし名作絵本 14)

火くいばあ (おはなし名作絵本 14)

わたしがあかちゃんだったとき

わたしがあかちゃんだったとき

ごんぎつねの新美南吉は馴染み深いですが、清水達也のことは知りませんでした。手にとってみて、これは!と感じ選びましたが、子どもたちは水を打ったように静かになって聞いてくれました。中には、「こわい」と耳をふさぐ子もいました。それほどこの創作童話は、日本の古い古い昔話や意識に通じる、作者の深いところから出てきた作品なんだろうなと思います。火くいばあはなぜ火くいばあになってしまったのか、そのわけが最後に明らかになると、母子の情愛にほろりともします。火くいばあを鎮めたのが、母をなくした小さな子であったのもうなずけました。15分めいっぱいでしたが、しんみりと、あんまりこの雰囲気で終わってもと思って、「わたしがあかちゃんだったとき」も急いで読みました。ちょうど授業では、自分の小さかった頃を親に聞いて、写真なども持ってきてふりかえるのをやるはずです。子ども達は楽しそうに笑い声をあげながら聞いてくれました。21日。
1月4回目も、この2冊で。。興味のなさそうな子もいましたが、耳をこちらに向けてじっと考え込むように聞いている男の子の姿が印象的でした。終わると「おもしろかった!」と言ってくれた子も。。