のんびりおじいさんとねこ

のんびりおじいさんとねこ 西内ミナミさく わかやましずこえ 福音館書店


これを読むと魚が食べたくなるかもしれません。「おさかなすき?」と聞いてみると、「とろ!」『まぐろ!」と言うこどもたち。かわいい一年生です。ねこがよそへでていくというのでおじいさんがねこのために「でっかいさかな」を釣ってやろうとするのです。でも、せっかく魚が釣れても「まぁ、まてまて。これはでっかいさかなのためのえさなのじゃ。」と。。こどもたちはねこの気持ちになったらしく、何回もでてくる「まぁまてまて。」に。「えー!まだなの〜!」と声をあげていました。しかし、ついに小舟ほどもあるかじきまぐろが釣れ、ねこはたらふくもらえるのです。おなかのおおきなねこの姿が最後の見開きには描かれていて、これにも喜んでいました。

絵本の最後の見開きにも絵本作家の心遣いがあること、これは今年1月に西内ミナミさんの講演でうかがったのですが、それから注意してみてみると、確かにそうなのです。先日の「みみずのオッサン」の最後の見開きには、みみずにのった人が描かれています。これを子どもたちに見せると、「そんなのありえない!」という現実派もいたり、「これを描いた人がのってるんだよ!」と見抜く子もいたりして面白いです。