Samba Sunda

 夜になると、オーディオマニアの夫の部屋から色んな音楽が流れてくる我が家。先日、聞くとはなしに耳に入ってきた中で、頭の中がその音でいっぱいになって、眠れなくなり
「これ、絶対宇宙人と交信してるよ!」
と思わず夫のところまで言いに行ったアルバム。ガムラン音楽を録音したものですが、夫はオーディオの調整用に買ったのでしょう。ガムランの演奏を見た事はありません。竹か木のようなものを無数の人が叩いて鳴らしているよう。。(でも実は金属を鳴らしてたんですね。。)ぱっと聞き高音のリズムとメロディラインが耳につきます。けれど、そのバックにぶぉぉぉという感じで響いている通奏低音に気づいてそれに集中すると、深い海の底に響く音でもあるようで不思議な気持ちがしてくるのです。そして、そこから高音のメロディをながめると、これは全く人の意識という感じで、パン、パン、パン、パララ、パン、パン、パララ、と宇宙へ向かってモールス信号でも送っているよう。。何だ?何だ?考えるともう、眠れなくなってしまったのです。

そんなことがあった後、たまたまラジオで環境音楽をやっている人が出てきて、ガムランの音を録りにインドネシアの森の奥まで出かけた話をしていました。着くとすでに演奏ははじまっているのに、聴衆は1人くらいしか居ません。「これは練習か何かですか?」と聞いたら、「いや、これが本番だ。」と。。「でも、聴衆は?」と聞くと聞かれたその人はおもむろに上を指差したとのこと。神に聴かせるためで、人のために演奏するのではないというその話。。やっぱり!そうだったのね!と1人ラジオの前で手を打っていた私でした。