起きていることはすべて正しい

年初めに、最初に読んだ本です。はじめてビジネス書っぽいものを読みました。

これは、年末に夫が買って来ました。ぱらぱらと見て、私の求める方向性とは違うかなと思ってはじめ読まずにいました。しかし、著者の勝間和代さんが、ワーキングマザーのためのあのサイト「ムギ畑」の創設に携わった方だということがわかり、「ムギ畑」のことがとりあげられたラジオ放送を以前聞いた記憶がよみがえってきました。そして偶然1日、とある観光センターでついていたテレビで、元旦の討論番組に彼女が出ている姿を目にしました。そこで考えを改め、一気に読みました。文章から感じたのは、パワーでした。伝えようとする熱意。仕事前に入った喫茶店でこの本に読みふけりながら、内容というより、そこにある著者の心意気に気づいたとき、はからずも涙がでてきました。それは読む人へのエールとでもいいましょうか。そこで自分に何が足りていないのか、この本をきっかけに見つめてみました。

●ストレスコントロール。。私はどうも「自分がしたくないことをしない」ということに対してあまりに無策でした。それと密接に関わることとして、取捨選択がうまく割り切ってできず、本当にやりたいと思うことへのエネルギーまでもがそがれてしまって機能不全に陥りがちでした。

●「自己肯定感」。。昨年末、怒る私に息子が突然「かあちゃんは自分を大事にしていない!」と言ったのです。。なんだかその言葉は心の底に向かって投げられたようでした。。私には自分を大事にすることは、罪悪のように思う傾向があります。でも、「気持ちのよい自己表現」がそれでできていなかったかもしれません。。息子は幼いながら、母の怒りの本質、安定感のなさを見抜いていたのかなぁ。本文の、「相手をたたきのめさず、たたきのめされずに、中長期的な関係を築き、自分の言いたいことを言いながらも、また握手できる関係を築く」が、私のこれからの課題となりそうです。

さて、この本は人生のどの辺に位置づけられるかということを考えてみると、ミッドライフに至るまででしょう。どのように社会の中で自分を生かし成功をつかんでいくか。。そのハウツーですもの。。以前に書いた、ミドル•パッセージ〜生きる意味の再発見〜という本は、そこから先のことです。私の中では、既にミッドライフクライシスが起こっていて、内部は崩壊してしまっていて、真っ暗闇。。運をつかんで成功!と書いてあっても、そんなに乗り気にはなれません。はじめ勝間さんの本を読む気にはなれなかったのもそのためでしょう。でも読んでみて、まだ私は社会の中での自己がまだまだ十分に鍛えられていないんだなと気がつきました。メンタル筋力をもっとつけなくちゃ。。と。それにはぼんやり手をこまねいていてもだめで、戦略と訓練が必要です。そういう気づきをいくつか、与えてもらった読書でした。。