2月の読み聞かせ

しちどぎつね―上方落語・七度狐より

しちどぎつね―上方落語・七度狐より

昨年、「しあわせの石のスープ」でざわついて読み聞かせが成り立たなかった2年生のクラス。若い男の担任の先生が、ドアに「ルールはまもろう!」とか黒板に「静かに聞こう!」とか書いてくださっていて、何とか状態を変化させようとがんばっている様子が伝わってきました。この「しちどぎつね」先日図書館で目を通しているときに、静かな館内で突如私の笑い声が響いてしまった。。というもの。私の中ではお話としては「じごくのそうべえ」より笑ってしまうものでした。15分あまりの長いお話ですが、これはこのクラスにビンゴ!でした。よく笑ってくれ、そして驚くほどしぃーんとして聞いてくれました。前回は私の本の選択が間違っていたんですね。。嬉しくなって「こんな長いお話最後まで聞けるこのクラスはすごいね!」と言うと、一人の男の子が黒板を指差し「先生との約束守ったんだよ!」と。とってもかわいかった。(1日)

さて、別のクラスでもこのお話。やはり笑い所というのは、同じですね。一人二人落ち着かないお友達もいたのだけれど、大半の子は楽しんでくれた様子でした。もっと面白くするには、もっと練習が必要だと感じました。(8日)

今日も、息子のクラスでこのお話。話の中で、きつねにだまされた二人が伊勢音頭を歌わされるシーンがあるのですが、伊勢音頭って??と思って練習の時インターネットで検索してみました。日本の歌は口伝えというか、拍子も音程も実に微妙で頭で理解するものではなくて体に入れるものだと感じました。。(なんか自分の奥深くにあるものとぴったりくる気配は感じました。)でも付け焼き刃でおぼえられるはずもなく、教室へ。。しかし、今日は一番ウケました。ツボというツボでゲラゲラ笑ってくれるので、こっちも調子に乗りました。笑い所で笑えるってことは、いろんなことが理解できてきたってことなんですよね〜。(15日)

雪の朝でした。雪にちなんだお話のほうがよかったかもしれませんが、「しちどぎつね」でいきました。外もしんとしており、教室はとっても静かで、反応が最初なかったので心配になりましたが、途中笑いがあがってほっとしました。最後のオチ、きつねのしっぽをぬいたと思ったら大根だったというオチを知っている子がいてびっくり。(18日)

一転、今日は春の陽気。先週は雪だったのに。。「しちどぎつね」3年生でも読んでみました。はじめてのクラスだったのですが、思わず笑ってしまったという感じの声が聞かれ、よかったです。2年生と3年生の違い。2年生は反応がストレートでこちらもすぐ聞き手の反応がつかめるのですが、3年生の笑いは抑制が効いてくるというのか。。はじめてだったせいかもしれません。終わると元気のよさそうな男の子が「オレ、じっとじっと見ちゃった!」女の子がのびをしながら「あーおもしろかった!」と。。それだけで幸せな気持ちになりました。(25日)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

このあまりに有名な絵本。2年生のクラス。これまでに誰かが読んでくれてほとんどの子が知っているかと思いきや!勿論知っている子もいましたが、はじめての子も結構いました。スーホーが競馬に行くシーンで、「競馬って昔からあったんだ!」と男の子がおどろいていました。「大昔から、人と馬は友達だったから、勿論競争する競馬もあったのよ。」悲しい後半では、鼻をすすりあげる音が。。最後に絵本を見に来た子もいました。(22日)