2月前半の本棚

こども論語塾―親子で楽しむ

こども論語塾―親子で楽しむ

昨年末母が息子のために、こども論語塾3を買ってくれ、先日またこの本も買って送ってくれました。1冊はテーマごとに4章からなっていて、1章ごと毎日息子と音読するようになりました。それはもう一月続いています。見開きの左ページには、漢文の書き下し文、漢文、その文の意味、がすべてふりがなつきで書いてあります。右ページには、その内容をこどもにもわかるようなわかりやすい言葉で説明した文があり全体として、孔子さんの言わんとしたことが伝わるように考えられています。一月続くと、好きな文から少しずつ暗唱できるものもできてきました。3に修められたものですが、息子の最初に暗唱したもの。「ずんば」という音感が気に入ったようです。

子曰(しのたま)わく
「憤(ふん)せずんば啓(けい)せず 
 ひ(りっしんべんに非)せずんば発(はっ)せず。
 一隅(いちぐう)を挙(あ)ぐるに、
 三隅(さんぐう)を以(もっ)て反(はん)せずんば、
 則(すなわ)ち復(ふたたび)せざるなり。」

子曰。不憤不啓、不(りっしんべんに非)不発。挙一隅、不以三隅反、則不復也。

孔子先生がおっしゃった。
「(問題が未解決で)不満の状態にまで達していなければ指導はしない。(心ではわかっていながら)言葉で表現できないというもどかしい気持ちにまで達していなければ、はっきりと教えない。(部屋には四つの隅があるが、その)一つの隅をとりあげて示すと、(それに答えて、そのほかの)三つの隅すべてについて説明できるほどでなければ、くり返し教えることはしない。」

学ぶ時には、どうにかして知りたい、どうしても教えてほしいという、心の底からわいてくる強い意欲が必要です。このような、誰にも負けないやる気があれば、ひとつのヒントからいろいろなことを自分で考えられるようになるでしょう。

これと関係していますが、私がぐっときた言葉は。。

子曰わく、
「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり。」

くらべない生き方―人生で本当に大切にするべき10のこと

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鬼の記述がこわくて。。