World Order

2009年に結成されたというWorld Order をたまたま最近知って気になっている。須藤元気という人が面白い。ミュージシャンになるか、格闘家になるか迷って、まずは格闘家を選び、今度はダンスチームWorld Orderを率いて海外から注目を集めている。 自分をメッセンジャーだと思うという。

このダンス、外国人から見た日本のビジネスマンの原型みたいなものから出発していて、日本人から見ても、日本人の長所をつかんでいると思える。自分の中の何かがアジテートされる。。というのか。

働き盛りの自殺が問題とされる日本で、「ストレス」「過労死」といった言葉に象徴される何かの逆側からグリップをぐっとつかんでテコ入れしている。。というような気がした。

中年のよさを打ち出している点でも日本のエンターテイメントではめずらしい。


次郎物語の次に須藤元気というのは私の中では偶然でない。。共通するものがあるように見える。
次郎は第三部でこんなことを考えている。。

人間は弱い。宝鏡先生も弱いが、自分もそれにおとらず弱い。もともと強い人間なんて、この世の中にはひとりもいないのではないか。かりに強い人間がいるとしても、それはその人間が強いのではなくて、なにかもっと大きな力がその奧にはたらいているからにちがいない。